第7候【巣籠りの虫戸を開く】

おはようございます。雨水(うすい)が昨日で終わり、今日からは啓蟄(けいちつ)になります。「啓」は開くという意味、「蟄」は冬眠している虫のことなので、冬眠していた虫が出てきて動き出す時季ということです。

二十四節気とはまた違う観点からですが、3月3日のいわゆる「桃の節句」も終わり、いよいよ本格的な春が近づきます。

節句とは、文字通り季節の節目ということです。古来日本では貴族の間で、旧暦(太陰暦)の

1月7日…七草がゆ
3月3日…桃の節句
5月5日…端午の節句
7月7日…七夕
9月9日…菊の節句

を五節句と呼び、厄除けの日としていました。それが現代にも伝わっているというわけです。

ちなみに本来仏教には、厄除けというものがありません。そもそも災厄ということはないとお釈迦様は教えておられます。先祖のタタリとか動物の霊のしわざとか、そのようなものを否定されているのが仏教です。先祖が、可愛い子孫を苦しめることなどありませんよ、と釈尊はおっしゃいます。

ですから、季節の節目としての節句はあっても、この日に特に厄払いをせずともよいでしょう。

関連してもう一つ、浄土真宗の開祖・親鸞聖人が教えられた「信心」ということについて語っておきます。

世間では、上記のような厄除けなどしてくれる神や仏を信じることを「信心」といわれますが、特定の信仰をしている人でなくても、家族や友人、自分の才能や健康を信じて生きていますので、どんな人も何かの信心を持っているということになります。

ところが仏教でいわれる本当の信心は「まことのこころ」と読み、仏から頂く仏心のことだと教えられたのが親鸞聖人なのです。

ではどうすればその仏心を頂けるのか、頂いたらどうなるのか。それを教えるのが私の本業なのですが、ここで書き始めると「難しいお経の話」になってしまい、引く人が多くなりますので、少しずつ話を進めて行くことにします。

さて、季節の話に戻りまして、今日から3月19日までは啓蟄(けいちつ)。翌3月20日が春分の日で「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおり、この半月が寒さの最後となるでしょう。

先ほども説明しましたが、啓蟄は冬眠している虫が暖かさに誘われ、少しずつ地上に顔を出す頃、ということ。私たち人間も、そろそろ重いコートを脱ぎ始める頃ですね。

啓蟄の初候は、今日3月5日~9日までの【巣籠りの虫戸を開く】

冬眠していた生き物たちが、もぞもぞ起きだしてくる様子を言ったものです。土から出てくる様子を「戸を開く」と表わしたのは、戸を開けて新しい風に吹かれたい気持ちからでしょうか。

気温も上がり、虫たちも陽光に誘われて姿を見せ始め、自然界がいきいきと活動を開始する時季です。

なんとなくキャンディーズの『春一番』を思い出すのは私だけでしょうか?

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