第12候【雷声を出す】

昨日の雪には驚きましたが、今日から春分・末候の【雷声を出す】のはじまりです。

7年前の今ごろ、山形県庄内地方に風情ある孟宗竹の山を持つ草庵を開いたのですが、庄内地方の海岸沿いは雷多発地帯として有名で、厚い雨雲がリーゼントのように海に突き出し、庄内浜に雷を落とすと聞きました。

映画『おくりびと』のラストシーンのロケ地にもなった海沿いの国道7号線上に、『雷屋』という看板がある廃墟になったホテルが痛々しく残っていたのですが「名前が良くなかったのでは?」と通るたびに思ったことを思い出します。

雷といえば私が思い出すのは、お師匠から毎月仏教を聞きに行く富山県で県の鳥とされている、雷の鳥と書く『ライチョウ』です。

夏は褐色・冬は純白と季節によって羽毛の色が変化するのが特徴で、春、雪解けが進むにつれて黒い羽毛が混じりはじめて、雪山にチラチラと見える岩肌とマッチして、いい具合にカモフラージュされている写真を観たことありませんか。

ライチョウが日本にやって来たのはおよそ2万年前の氷河期。樺太・カムチャッカ半島を経由し本州中央部の高山帯に定住しました。氷河期が終わり温暖になったことで大半のライチョウは寒い北へ戻ったのですが、ごく一部が日本の高山に残ったといわれます。現在は北極周辺が主な生息地域で、日本のライチョウは一番南の端ということになるということですから、昔から特別な鳥とされるわけもうなづけますね。

文献上での最初の登場は1200年(正治2年)にまとめられた歌集『夫木和歌抄』。後白河法皇が詠んだ「しら山の 松の木陰に かくろひて やすらにすめる らいの鳥かな」で、当時の白山(はくさん…当時は石川県の白山にも生息していた)登山者から伝わった話が、京の後白河法皇に伝わり「らいの鳥」の名で詠んだとされています。

ライチョウの語源には、天敵を避けるため雷が鳴るような時に活発に活動することから「雷の鳥」になったとする説。火難・雷難除けの信仰と結び付けられ「雷の鳥」と呼ばれるようになったとする説。山中で雷が鳴ると、雷獣を捕らえて食べるという言い伝えからなどがあるそうです。
皆さんは直接ライチョウを観られたことがありますか?

私は富山県の観光地として名高い立山の室堂(むろどう)付近で、夏に観たことがあります。コロコロしていて可愛いんですよ!

立山黒部アルペンルートなど、立山連邦はちょっと日本じゃないみたいな景色が観られますので、一度は必ず行ってみて下さい。

さて、東京の公園で木々を見ると桜は満開に近く、新芽が出始めている種類もチラホラ。本格的な春到来で嬉しい限りですが、「木々の芽が出るころは、同時に一年でもっとも病気が出やすい季節」と言われます。

寒い時期に病気にかかるならば分かりますが、暖かくなって病気になるというのは、ちょっとおかしな感じがしますね。

冬の間は病気にならないように緊張している身体が春になると緩んで、隠れていた病気が出るのでしょう。

私も疲れで少し思考力が落ちていますが、毒を体外に出す時季なのかもしれません。

この週末、東京は都知事からの自粛要請で静かな感じでしたが、コロナに負けずに元気に頑張りましょう!

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