第18候【牡丹花咲く】

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こんにちは。4月も最後の日を向かえました。皆さん、ゴールデンウィークをどのようにお過ごしでしょうか。
今日から5月4日までが穀雨・末候【牡丹花咲く】の時季です。次は立夏ですから、これで暦の上での春が終わるわけです。
日本では花といえば桜ですが、中国では花の王様は牡丹といわれます。夏の兆しが感じられる頃、崩れるように散る姿が春の終わりを思わせます。
この時季の間にあるのが八十八夜。2月4日の立春から数えて八十八日目を言います。平年は5月2日なのですが、今年は2月が29日まであったうるう年でしたので、明日5月1日が八十八夜ですね。
「夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉がしげる あれに見えるは茶摘みじゃないか あかねだすきにすげのかさ♪」
と歌われるように、この八十八夜に初摘みをするのがお茶農家の習わしになっています。お茶の旨味成分のテアニンは日に当たると渋み成分のカテキンへと変化するため、強い日差しの夏を迎える前の新茶にはうまみが豊富に含まれているということです。
まさに「夏も近づく」今日この頃。しばしコロナを忘れて、春の最後を楽しみましょう!
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仏教の方は、哲学的な話になっていますが、今日は少しまとめます。
「生きがい・目標」は、人それぞれ個性があって違うものですが、「人生究極の目的」は、人種や宗教、文化や社会形態、賢愚・美醜などにかかわらず万人共通であると、仏教を説かれたお釈迦様も、古代ギリシアの哲学者プラトンも述べている、東西共通認識と言えます。
では、万人共通の目的とは何か?
実は答えは簡単で、「幸福になること」です。
これで文句のある人はいないはずです。
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先日までの話でいえば、有名大学に行きたいのも、大きな会社に就職したいのも、結婚したいのも子供が欲しいのも、すべては「幸せになるため」です。
だから、何を目標として目指している人も、その目的は「幸福」ということになります。「目標は人それぞれだけど目的は一つ」ということがお分かり頂けたでしょうか。
私たちが何かを選択するとき、常に目的としているのは「どちらを選べば、より幸せになれるか」ということですよね。
それをしたら本当に幸せになれるかどうかは別として、少なくともやっている本人は、「幸福になるため」にやっているのです。
だから、万人共通の人生の目的は「幸福」。これで百点満点の答えということになります。
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