第3候【魚氷にあがる】
こんばんは。塾長の添谷です。
少しずつ陽が長くなってきているとはいえ、やはり5時半になれば「こんばんは」という感じがします。
今日2月14日から18日までの5日間は、二十四節気の立春・末候、七十二候では3番目の【魚氷にあがる】という時季です。
これは、川や湖の水がぬかるみ、氷が割れて魚が跳ねる様子をいいます。春先の薄く張った氷の下で盛んに泳ぎ回る魚たちの姿には生命力が満ちあふれていますね。

私は今東京にいますので、自然の中で泳ぐ魚の姿は見ることがありませんが、目に見えずとも、どこかから春の息吹が伝わってくるように感じられます。
寒い日は身体を動かすのがおっくうになってきますが、仏教の因果の道理は「まかぬタネは絶対に生えないし、まいたタネは必ず生える」という教えです。
魚も動き出すこの時期に、私たちも少しでも身体を動かして鍛錬するように心がけましょう。
さて話題をもうひとつ。先日『早春賦』の歌詞を載せましたが、今日はその2番を紹介します。
氷とけさり 葦は角ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空
まさに【魚氷にあがる】の時季にピッタリの歌詞です。
「葦(あし)は角ぐむ」という言葉はどういう意味か分かられますか?
私たちは言葉の意味も分からず歌っているものがけっこうありますよね。
たとえば童謡『ふるさと』の「うさぎ追いし かの山」とか、アニメ『巨人の星』の「思い込んだら 試練の道を」など、私はいつも「???」と思いながら歌っていた少年でした。
「ウサギ美味し」のわけはないし…、とか、あの飛馬がひっぱっているのが「重いコンダラ」なんだろうなー、と思ってみたりしませんでしたか?
「角ぐむ」とは、これは葦が芽を出しかけている状態を、あたかも角が出てくるようなので、そう表現したものです。
「角ぐむ」という言葉は、春を待つ心情を心置きなく表した、力強く、美しい日本語ではないでしょうか。
私たちもしっかり国語を学んで、美しい言葉をつむぎたいですね。
PS
写真は12日のオリエンテーションの時のものです。
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