【コラム1】なぜ今が立春なのか
【コラム1】なぜ今が立春なのか
おはようございます。季節の言葉と仏教を知って日々に潤いを!をテーマに書いています。
今日は立春の末候【魚氷にあがる】の最終日ですが、北国などにはたくさん雪があって寒いのに、なぜ「春が立つ」なのか?
天気予報とかでも「暦の上では春になりましたが、まだまだ寒い日が続きます」とか言いますよね。
秋は秋で立秋(今年は8月7日から)になると、「暦の上では今日から秋ですが、残暑厳しい日となるでしょう」みたいな報道が定番です。
だったら「暑さ寒さも彼岸まで」ともいうのだから、春分(春の彼岸…昼と夜の長さが同じになり、太陽が真西に沈む)からを「春」、秋分(秋の彼岸…前述に同じ)からを「秋」と言えばいいのに!と思いませんか?
立春の今頃は一年でもっとも寒いときですし、立秋の8月上・中旬は一年でもっとも暑いときです。
だからこそ昔の人は、今を「春が立つ」時期と言いました。
つまり、これ以降は徐々に気温が上昇する、寒さのピークの今こそ、春のはじまりだと考えたわけです。
たしかにそういわれてみればそうですよね♪
仏教では「諸行無常」と教えられますが、とかく物事は長続きしません。急激に変化するか少しずつ変化するかの違いはありますが、すべてのことは移ろい変わって行きます。
ある芸能人が結婚式のインタビューで「怖いくらい幸せ」と言ったように、幸せの絶頂にある人は残念ながらあとは下がるだけです。
反対に今がどん底ならば、あとは上がるだけですから、立春の今、たしかに寒さは厳しいですが、徐々に来る春の足音に耳をすませて、固まった心の氷を少しずつとかしていきましょう。
最後に、先日1番・2番の歌詞を紹介した『早春賦』の3番を載せておきます。
春と聞かねば知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思を
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か
まさに【立春】にふさわしい歌だと思いませんか。
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