【コラム8】物理学者もビックリ!その2

こんばんは。ますますコロナ関連のニュースが流れ、暗い世相になっていくことが予想されますが、人類の歴史とは不慮の問題の連続であり、またそれを乗り越えるたびに発展してきたものであります。

その代表が科学(医学もある意味科学)ではないでしょうか。

前回、仏教に魅せられた物理学者を紹介しましたが、今日はその続編です。

■オッペンハイマー

第二次世界大戦中「マンハッタン計画」と言われる原爆開発プロジェクトには、世界的に優秀な頭脳が集められましたが、その研究所所長には、優れた科学者であると同時に多方面にわたる理解力を持つ人物が求められました。その初代所長に就任したのが、物理学者オッペンハイマー(Oppenheimer, 1904~1967)です。

戦後には、原子爆弾を生み出した罪の意識から核兵器に反対するようになります。

彼の残した言葉です。

「原子物理学の発見によって示された人間の理解力は、必ずしもこれまで知られていなかったわけではない。また、別段新しいというわけでもない。我々の文化にも先例があり、仏教やヒンズー教では中心的な位置を占めていた。原子物理学は、いにしえの智慧の正しさを例証し、強調し、純化するものだ」

何やら難しい話ですが、ともかく西洋の科学者達には、驚きをもって仏教思想が受け入れられたのが分かります。

■ハイゼンベルク

行列力学と不確定性原理によって量子力学に絶大な貢献をしたドイツの物理学者・ハイゼンベルクは、インドの著名な詩人・タゴールに東洋哲学を学びました。

そして、その内容が量子力学の真髄に通じていることに気付き驚いています。また、日本の物理学者について次のようにコメントしました。

「過去数十年の間に、日本の物理学者たちが物理学の発展に対して大きな貢献をしてきたのは“東洋の哲学的伝統”と“量子力学”が、根本的に似ているからなのかもしれません」

その日本の物理学者の代表が、日本初のノーベル章に輝いた湯川秀樹です。

■湯川秀樹

大変控えめだった湯川秀樹(1907~1981)は、すごいアイディアを持ち「日本人だってノーベル賞をとれるはずさ」と言いながら、なかなか論文を書こうとしませんでした。

教授と奥さんにせかされてようやく28才で中間子論を提唱したところ、あまりに常識をくつがえす大胆なその理論に、欧米の研究者達ははじめは相手にしませんでした。

ところが、やがて実際に中間子が発見され、世界中に大きな衝撃が走ります。そして1949年、ついに日本人として初めてのノーベル賞を受賞したのです。このニュースは、敗戦・占領下の自信を失っていた日本国民にも大きな力を与え、フィーバーを巻き起こしました。

また、湯川がアメリカ滞在中に出会ったアインシュタインが、日本への原爆投下をくい止めることができなかったことを、涙を流してあやまりました。これをきっかけに、世界平和のための運動にも力を入れるようになっています。

では、湯川秀樹はどのようにして中間子論を思いついたのでしょうか。

「科学がすべてであると思っている人は、科学者として未熟である」

「素粒子の研究にギリシャ思想は全く役に立たないが、仏教には多くを教えられた」

などの言葉を残しています。

中間子も素粒子も何のことだか分からない私には、コメントのしようもありませんが、確実に言えることは、人間の願望のひとつに「真理探求」というものがあり、科学とは、ある法則(それを真理と言ってもよい)を見つけ出す学問ですよね。

その点、仏教の元祖・お釈迦様は、あえて分かりやすい言葉で表現すれば「すべての人が本当の幸福になれる真理」を発見した人と言えます

科学も医学も(いえ学問はすべてと言っていいほど)人間の幸福を追求するものであるはずですから、あらゆる学者が仏教の深さを知れば知るほど、驚きに値するのでしょう。

原子物理学が原子爆弾を生み出してしまったように、科学が必ずしも人類を幸福にするとは限りませんが、学問を真に活かすためにも、根底にある真理を仏教に学ぶのは、とっても大事なことだと思います。

私は必ずしも仏教に引き込もうという気持ちはありませんが、最低限の知識は、多くの人に持ってもらいたいと願う者です。

hでは今日はこのへんで。コロナに負けるな!

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